2008年05月03日

外国語学習には超えられない壁がある

ひさびさに「大仮説」の季節になりました(って、どんな季節だ)。いや、そんなに大仮説なんて頻繁に立てられるもんじゃないんですよ。

今日の大仮説は、前に立てた「外国語学習の最大のライバルはお金だ」の拡張です。

それは
外国語学習には超えられない壁がある
です。

え、何が壁なんですか。ネイティブスピーカーが壁ですか。帰国子女のバイリンガルスピーカーが壁ですか。まあ、話を聞きなさい。

外国語学習の壁は一つではなく、少なくとも三つあることが分かっています。具体的には、言っていることが相手に聞いてもらえるかというのが判断基準になります。これを図示すると以下の通りになります。

@金を持っている
v
v
(超えられない壁)
v
v
A言ってることがまとも
v
v
(超えられない壁)
v
v
B言ってることが文法的に正しい
v
Cプロソディ(ストレス、リズム、イントネーションなど)が正しい
v
D個々の音、単語やそのつながりの発音が正しい
v
v
(超えられない壁)
v
v
E声がよく聞こえる

なお、BCDの順序は、それぞれの程度により入れ替わることがあります。


これが正しいことはほとんど自明なことなので、証明は読者の皆さんにおまかせします(笑)。

さて、この仮説の意味するところは外国語学習にとってきわめて重大です。すなわち、超えられない壁で区切られた下の部分だけ練習して身につけても、壁の上のレベルには絶対に到達できないからです。だから、外国語学習者はすべからく、このリストの上の方から努力するべきなのです。間違っても、下の方からアプローチしてはいけません。大事な時間と労力は効率的に使うべきなのは、世の中の大原則です。

なお、この仮説は学習する外国語が何かによらないことも明らかです。ヨーロッパ言語だろうが、東アジア言語(日本語、韓国語だけではない)だけでなく、およそ人間が使う言語ならすべてに当てはまります。また、学習者の母語、国籍、職業(演歌歌手だろうが、俳優だろうが、でも犬やカエルはダメですよ)などにもよりません。適用範囲の広さがこの仮説の強力なことを示しているのです。


posted by 杉田伸樹 at 15:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 大仮説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。