2008年12月10日

プロの仕事

どんな仕事でもプロがいます。プロとそうでないものの違いは、端的に言えば「金をとれるか」ということでしょう。かなり前にこのブログで、「外国語学習の最大のライバルはお金だ」と書きました。これはまさにプロの仕事について書いたものです。

プロの仕事とはどのようなものでしょう。私が思うに次のような特徴を持っています。

1. プロの仕事は命や金がかかっている時に必要
にせ医者に大事な手術をさせないのは当然ですし、間違って刑務所に入れられないようにするためにはちゃんとした弁護士が必要です。どうでも良いことなら、誰だってできます。

2. プロは間違ったことを言わない
やるべきことができればどんなことを言っても良いとはプロは考えません。やっていることだけでなく、言うことの正しさでも評価されるからです。
「フグの毒があるのは肝臓だけで、それだけとれば大丈夫」と言うフグ調理師を信用できますか。たとえこれまで大丈夫だったとしても、こんなことを言っているということだけでクビでしょう。
あるいは「ニュートンの運動方程式はf=maではなくてf=m/aだ」と言うエンジニアが設計した飛行機に乗る気がしますか。こうした間違いを平気で言ってしまうような人間はプロとは言えません。

3. プロの仕事の評価はプロがする
一般的に、評価というものは、対象に関する知識がある場合の方が辛くなります。だから、特定の分野での仕事のレベルを保つための方法として、仕事の評価は同じ分野のプロが行うというピア・レビューがとられます。評価をする方も、的外れな評価をすればそれだけで評判は落ちるので真剣です。特に、個人的な事情が絡んでの甘い評価や、知ったかぶりでの評価をしたりすれば、即座に信用を失います。評価者が被評価者と個人的な関係があるということを言うだけでも評価の信頼性は失われます。プロとして当然心得えていなければなりません。
一方、その分野であまり知識がない場合には「自信を持って批判する」ということができません。「その批判は間違っている」と逆襲されたときの反論が用意できないからです。反対に言えば、素人にも自信を持って批判されるようならば、よっぽど出来が悪いと考えた方が良いでしょう。

4. プロの評価は3段階
評価に対するプロの態度は、大きく区切れば3段階です。もっとも厳しいのは「相手にしない」でしょう。そのことに触れるだけでも見識を疑われるようなものは放置です。少しでも評価する点があれば「批判」でしょう。もちろん、評価される側が少しでも理性的ならばですが。
気を付けないといけないのは「批判」は「相手にしない」よりは、少なくとも評価の対象になるという点では良いことです。批判をされたといって逆切れする人はよくいますが、相手にされるだけましだと思うべきでしょう。また、批判がないからといってそれが認められているということにはならないという理解も大事です。
プロとしての職業倫理に恥じないとなって初めて「ほめる」ことが可能となるのです。


posted by 杉田伸樹 at 23:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 外国語練習いろいろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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