英語の文章、特にアメリカのもので101が出てくると、何かの初歩や入門という意味で使われることがあります。これはアメリカの大学のカリキュラムで「科目名+番号」という名前の付け方をしているところが多く、その場合、入門編には101という番号が使われることが多いからです。このブログで前に紹介したSpanishPod101
http://www.spanishpod101.com/
もそのような意味があります。
ですから、ある事柄について、初歩の知識もない場合には、”Go back to 〜〜 101!”などと言われたりします。例えば、フランス語で、男なのに、”Je suis japonaise.” などといっておかまと間違えられたり、スペイン語の文法が英語のそれと似ているからといって英語の、”He is a student.” にあたるスペイン語が、”Él es un estudiante.”だなどと言う(正しくは、”Él es estudiante.” あるいは、”Es estudiante.”)ことをすると、”Go back to French 101.” とか、”Have you learned Spanish 101?” などと言われることになります。
1時間でもまともに習えば間違えようもないことを間違えてしまい、さらに恥の上塗りで、それを正しいと吹聴して回るようなことをするのは正気の沙汰とは思えませんが、世の中広いですから、そんなことをする者がもしかしたらいるかもしれません。こうした輩は避けるのが一番です。
そうした危険をおかす不安におびえつつも、ここでReputation Management 101と題した文章を書いてみることにしました。Reputation Managementというのは、日本語で言えば風評被害防止といったところでしょうか。現在のように、個人がネットで人物や製品についてあることないこと書いて公表することができるようになると、たとえ嘘のことでもそれが一人歩きすると大きな打撃を受けることになります。
それだけではありません。一見、好意的な意見であっても実はほめ殺しだったりひいきの引き倒しだったりすることがあり、それが露顕したりするとダメージは倍以上になります。このようなことの予防策としては、少なくともこれらの好意的な意見は自分とは全く関係ない者がやっているということを宣言しておくことが大事です。例えば、次のような文章はどうでしょうか。
この製品に関する好意的なレビュー(あるいは、否定的レビューに対するネガティブなコメントや役に立たないという投票、果ては否定的レビューをした者の別のレビューへの役に立たないという投票まで)は、当然のことですが、この製品の関係者やその家族、親兄弟などがやっているものではありません。当方の知らない、したがってコントロールが及ばない者たちが行う行為に関しては当方はまったく関与せず、たとえ、そうしたレビューがサクラやヨイショ、組織票のように見えたとしてもそれはこの製品を愛する人たちの純粋な気持ちのあらわれです。時には行き過ぎのようなことがあるかもしれませんが、それもこの製品に対する愛情のもたらすところでご寛恕ください。
まあ、このように書いて実際が違っていた場合のダメージはそれこそ取り返しがつきませんので、利用にあたってはご注意を(笑)。