2009年10月26日

ネイティブスピーカーは非ネイティブスピーカーをほめる

ネイティブスピーカー(例えば英語のとしましょう)は非ネイティブスピーカーが英語を使うとどのような反応をするでしょうか。

私の経験では圧倒的な割合でほめられます。たとえ発音や言い回しが自分でいま一つかなと思っていても、うまいとかすばらしいとか言ってくれます。これはどうしてでしょう。

立場を逆にしてみればよく分かります。外国人が日本語をしゃべっていたらたとえ少し難があっても、それだけでもほめてあげたいと思いませんか?

あるいはわざわざ相手の間違いを指摘して気まずい思いをしたりするような面倒なことはしたくないからかもしれませんが。

ネイティブスピーカーがあまりほめない場合、その原因はいくつかの可能性があります。

まず最初は、間違っていたらそれを指摘することが義務的である場合です。例えば外国語を教える先生だったら、生徒が間違っていたら(どのように指摘するかやり方はいろいろですが)教えてあげるのは教師としての義務でしょう。それを放置することは自分のやるべきことを放棄していることにほかなりません。もちろん間違いを指摘するには、それがどうしておかしいかをきちんと説明できる能力がないとできません。これは単にネイティブスピーカーであるというだけでは備わらないものです。プロの語学教師というのはこのためにいるのです。

二つ目の可能性は、相手が「いやな奴」でどんなことであってもほめることなど絶対したくないという場合です。まあこのようなことになるのはかわいそうといえばかわいそうですが、人間社会ではよくあることでそれを止めることはできません。

三つ目は、使っている外国語が本当にひどい場合です。つまりどうにもほめようがないということです。ただし、この場合はほめないというよりは相手の言っていることが分からないから、結果としては無視をするということかもしれません。

ネイティブスピーカーはほめないということを言う人の心理を私なりに推測すれば、「めったにほめることをしないネイティブスピーカーが私のことをこんなにほめている。もしかしたら私は語学の天才かも。」ということを他人に吹聴したいのかもしれません。まあ、語学の天才かどうかなんて証明の手段がありませんから、言ったもの勝ちです。

しかし、自分が外国語を修得しようとする場合は、教師のような訓練をしていないネイティブスピーカーは簡単にほめるということを知っておいた方が良いでしょう。そうでないと間違って上達したと思い込む(まあ、うまくなったと信じることは学習のモチベーションの維持には有効かもしれませんが)ことになりかねません。

ネイティブスピーカーは非ネイティブスピーカーをほめないということを言う人は語学の修得がどのようなものであるかについて無知なのです。そして、その原因はおそらく上に掲げたことによるのです。
posted by 杉田伸樹 at 00:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 外国語練習いろいろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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