(良いところ)
1. 音声とテキストの両方がある
スペイン語の音声だけだったら、インターネットラジオなどで生の音声を聞くことができます。ただ、テキストが無いと、聞いていて意味がわからないところがあるとお手上げになります。Daily Newsは時々、音声とテキストが一致していない時がありますが、それでも有ると無いとでは大違いです。
2. 自然なスピードで話されている
ラジオのニュース原稿読み上げですから、普段の会話とは違いますが、少なくとも一部の学習者向け教材のように不自然に遅いことはないので、自然なスピードで話されるスペイン語がどのようなものであるか分かる。
3. 吹き込み者が多数
スペイン語は話される地域によりいくらか発音などにバリエーションがあります。これは、例えばスペイン人とアルゼンチン人の間で会話が成り立たないといったことではないのですが、それでもどの程度の話し方のバリエーションがあるか知ることは大変役に立ちます。話し方の微妙な違いを見つけて楽しむようになれればスペイン語はかなり上達したと言えるでしょう。
4. 話題が分かりやすい
取り上げているニュースの題材は基本的に日本の新聞やテレビ・ラジオのニュースと同じですから、過度に専門的にもならず分かりやすいものです。
(悪いところ)
1. 練習法は自分で考えないといけない
すでに述べたように、もともとスペイン語の学習、練習を念頭に作られたものではないので、確立した練習法がある訳ではありません。だから、どのように使うかは自分で考えて試してみる必要があります。
2. 要求されるレベルは低くない
普通のニュース原稿を普通の速度で読むものですから、スペイン語のレベルはある程度のものが要求されます。すくなくとも、文法事項は一通り分かっていて、使われている単語も全部とは言わなくてもかなり分かっていないとつらいでしょう。
3. 内容が推測できる
これは、良いところの4.の裏返しです。日本語の新聞やテレビ・ラジオで取り上げられている記事をフォローしていれば、だいたい言っていることは予想がつきます。まったく想定外のものまできちんと理解できるようになるためにはこれだけでは不足します。
4. ニュースの読み上げは親切すぎる
ニュースの読み上げは「相手に内容を理解してもらう」ように話されています。だから、速くしゃべっても分かりやすく聞こえるように話し手は工夫しています。これは一方で、そのような親切がない状況で話されることを理解するのには別の努力が必要になることを意味します。
以上の特徴を頭に入れておけば、実際に練習する時も迷うことが少ないと思います。
ラベル:スペイン語 Daily News