私が通ったのは公立の一般的な進学校でした。だから英語の授業もそれなりにレベルは高かったのではないかと思います。第二外国語でフランス語やドイツ語の授業もありましたが、やっている生徒はごく少数でした。
私は理科系に進むつもりだったので、文科系進学者に比べれば英語に当てる時間の割合は少なかったと思います。
授業は特別なものではなく、普通の教科書を使ったものでした。何人かの先生に教わったのですが、人格的にも教える技術も優れた先生がいました。ある先生は高校英語教育界では有名だった人で、授業もいろいろな工夫をしていました。例えば、授業の最初の5分間くらいを使って必ず行う豆テストなど、今から考えても大変なことだったと思います。私は理科系進学だったので、英語だけを特別やるということはなかったのですが、同級生の中には、先生の授業に感銘を受けてその後、大学の英文科を卒業し、高校の英語教師になったのもいます。彼は先生と同じように豆テストをやっていると聞きました。
高校での英語学習は当然、大学進学を目標としています。これがその後の私の英語学習と使用の中でどのように役立ったか評価は難しいのですが、中学校の読み物のところで述べたようなベースを厚くする、あるいは根を伸ばすという効果は十分あったと思います。特に文章の構造をきちんとおさえて内容を把握する訓練はどんな外国語においても重要なことだと考えます。高校時代は授業や受験準備以外は英語を学習した記憶はありませんし、英語を何かに使うということもありませんでした。それでも今振り返ってみると、私の英語の運用能力のかなりの部分は高校時代の蓄積に負っているのではないかと考えています。その蓄積の過程では優れた先生の指導の効果も大いにあったのです。
(続く)
2008年01月05日
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