日本に戻ってくると、また通常業務の毎日です。スペイン語を使うこともまったくなく、また、レベルを維持しようという努力もしませんでした。英語についても、仕事で使うことは文書を読んだりすること以外には使う機会はありませんでした。年に1〜2回、外国人に日本の経済などについて説明をするということがある程度でした。
そのうち働く部署が変わり、外国との研究交流を担当することになりました。いろいろな国(先進国だけでなく発展途上国や市場経済移行国)の研究者を招聘して共同研究をしたり、セミナーを実施して議論をしたりという仕事をしました。それに加えて、自分でも研究成果をとりまとめたりしました。
今でも思い出すのは、15年ほど前にベトナムで現地の政府機関と共催でシンポジウムを開催したことです。上司から言われて、相手といろいろな交渉もしなければならないということで、まだ市場経済化が始まったばかりのベトナムに行きました。まあ、なかなか大変だったのですが、最後は何とかまとめて無事に開催することができました。
こうした仕事をするときは、通訳を通してやることもありますが、基本的な作業言語は英語になります。相手もネイティブスピーカーではありませんから、そんなにうまい人ばかりとは限りません(それでも、例えばベトナムでシンポジウムを開催したときのベトナム語-英語の同時通訳をしていた人たちは、まあ、プロだから当然といえば当然ですがとても上手でした)が、それでも、何とか仕事を進めるという意志が両者にあれば、進むものだということが分かってきました。
こうした経験は、狭い意味での英語の実力にはあまり寄与していないかもしれません。それでも、何とか話を進めるために英語をどのように使ったら良いかということの練習にはなりました。総合的な英語の運用能力という面からは、こうした実践的な練習の場も役に立つものだと思いました。
(続く)
2008年01月26日
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