2008年06月19日

外国語トンデモ学習法(その3)

ずいぶん間が空いてしまいましたが、これは研究に余念がなかったからです。そして、考える時間があった成果がありました。外国語トンデモ学習法に関しての新たな発見です。それは、トンデモ学習法の「理論」は強力な論理で証明されているです。

すでに前に書いた記事で、外国語トンデモ学習法では「理論」が大事であることを見ました。そうです、何がなくとも立派な「理論」がなくては始まりません。すばらしいことです。

しかし、世の中、トンデモ学習法を支持する立派な人たちばかりではありません。バカな反トンデモ学習法主義者はいつの時代、どこにもいて(天動説の例をあげるまでもなく)、トンデモ学習法の意義や正しさを理解できずに、「その『理論』が正しいという証明があるの?」とか「その『理論』じゃ現実を説明できてないんじゃないの?」などと不遜にも聞いてきます。

まあ、こんなバカは放っておくのが世のため、人のためですが、心優しいトンデモ学習法の作者は、どんなにつまらぬ、間違ったことでもきちんと訂正してあげないとバカが広がってしまうことをおそれて、たいていの場合、まじめに対応してしまいます。場合によっては、自分を実験台にさらすといった人類愛と科学の進歩に対する貢献心なくしてはできないような方法をとります。そして、自分がやって見せ、みんなもやっていることだといって証明します。

いってみれば、逆立ちをして歩いて見せて、「ほら、世の中の人はみんな逆立ちして歩いてるんですよ」というような、きわめて斬新かつ強力な論理によって証明しているのです。

いやあ、こんな強力な論理の進め方があったことに気がつかなかったなんて、私はなんと迂闊だったんでしょう。このすばらしさを知ったとき、私は体に震えがきました。

ただ、残念ながら、逆立ち歩きもほんの数メートルいったところで倒れてしまうことが多いように見えます。どうせなら、グラウンドの端から端まで逆立ちで歩いて見せて(体育大学の学生ならその位のことはできます)、二足歩行なんてぶざまな姿は人に見せないくらいのことはして欲しかったなと思います。

いずれにしても強力な論理で証明されたトンデモ学習法の「理論」は間違いようがありません。この正しさを疑うのはバカとしか言いようがないでしょう。

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でも、あなたは「ニュートンの運動方程式はf=maではなくてf=ma2だ」と言っているようなエンジニアが設計した飛行機に乗る気がしますか?
posted by 杉田伸樹 at 23:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 外国語練習いろいろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月14日

外国語トンデモ学習法(その2)

私の趣味は外国語トンデモ学習法の研究だということは、前に書きました。トンデモ学習法に共通した傾向を見つけていますが、さらなる研究の成果をここに公開します!

トンデモ学習法には頻出する「決まり文句」があることを発見しました。

1.「これさえやれば」
もちろん、学習の効果を最大にするためには、他の学習法を併用するなんて無駄の一言です。これだけに集中することが大事です。

2.「100%」
もちろん、効果に1%でも疑いがあったら勧めたりしません。絶対確実。Guaranteed to work, or your money back.(って言っているかどうか知りませんが。)

3.「ネイティブ・スピーカーと同じに」
もちろん、外国語学習の究極の目的はこれしかありません。文法なんてどうでも良いんです。言っている中身なんか分からなくたって良いんです。

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かつて、物理学者のスティーヴン・W・ホーキングは著書「ホーキング、宇宙を語る」で次のように述べています。

この本の中に数式を一つ入れるたびに、売れ行きは半減すると教えてくれた人がいる。そこで、数式はいっさい入れまい、と決心した。しかし、とうとう一つだけは入れることになってしまった。アインシュタインの有名な式 E=mc2 である。この式が私の本の潜在的な読者をおびえさせ、半分に減らさないことを願っている。


外国語トンデモ学習法の作者は外国語学習者への愛情からトンデモ学習法を発表しているのではないか、というのが私の直感なんですが、上記のような「決まり文句」を使うことは、ホーキングの本の中に式をどんどん入れるような効果を持っているのではないかと密かに心配しています。

つまり、決まり文句を使うことにより潜在的なトンデモ学習法のユーザーを多数取り逃しているのではないかと推測します。これはまことに残念なことなのではないでしょうか。トンデモ学習法の恩恵を受けられる可能性のある人が、上記のような決まり文句を見ておびえてしまい、それ以上使うことをあきらめてしまいます。

これは大変な社会的損失ではないでしょうか。外国語トンデモ学習法の作者の皆さん、「決まり文句」を使うのはやめましょう。

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これさえやれば、100%、まともな外国語学習法と同じになりますよ。
posted by 杉田伸樹 at 22:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 外国語練習いろいろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月22日

外国語トンデモ学習法

実をいうと私の趣味は外国語トンデモ学習法の研究だったりします。外国語の勉強を始めて苦節40余年、トンデモ学習法もいろいろ見てきました。これに関する研究成果をここに大公開!

トンデモ学習法には次にあげる特徴が見られることが朧げながら分かってきました。

1. 英語に関するものがほとんど

どうやら英語はトンデモ学習法の宝庫のようです。これが英語の特性によるものなのか、あるいはヨーロッパ言語だけの特徴なのかは不明です。最近の私の研究によれば、スペイン語は同じヨーロッパ言語ではありますが、出現頻度はずっと低いようです。一方、韓国語では増えつつあることが観測されています。こうしてみると、ヨーロッパ言語だけの特徴であるとか、全世界で日本語と韓国語だけが他の言語と際立って違うということは、ことトンデモ学習法に関しては証明されないようです。

グアラニ語でのトンデモ学習法を見つけた方がいらっしゃいましたらぜひお知らせ下さい。貴重な研究対象になりますので。

2. 発音に関するものがほとんど

どうやら言語活動は発音に集約されるようです。ここでのキーワードは「ネイティブ・スピーカーのように」で、これこそが殺し文句、キラー・コンテンツです。ネイティブ・スピーカーって実在の人物かどうか分からないですが、居たとしたら次なるはテープレコーダーの出番じゃないでしょうか。

スペイン語の縮小辞がネイティブ・スピーカーの地理的差異にどのように影響を受けるかについてトンデモ学習法があると助かるんですがどうですかね。

3. 理論があるものがほとんど

どうやらトンデモ学習法の恩恵をフルに享受するには、難しい理論を理解しないといけないようです。まずはこの壁を突破しないことには何をやってもだめなようです。うう、何でこんなに人を寄せつけないようにしているのだろう。せっかくのトンデモ学習法なんだから、なるべく多くの人に理解してもらうようにした方が良いと思うんだけど。

理論はいいから結果を生むための道筋を教えてください。

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以上、書いたところでハッと気がついたのですが、トンデモ学習法の作者は学習者への愛情から上のような方法をとっているのではないかと。

考えてみれば、英語こそ世界で一番通じる言語なんだから、恩恵を受ける人も多いはずで、ナバホ語やヨルバ語なんかで満足していてはいけないということで、全くもって尤もなことです。人間、大乗的な愛情でものごとに当たらないといけません。

発音のことだけを言うのだってそうです。いるかいないか分かりませんがネイティブ・スピーカーのように発音できれば、その他の問題はすべて解決!というのは自明なことなのです。

それに理論が難しいというのは誤解で、その程度の理解もできないんだったら(理論の内容に賛成かどうかなんて関係ない)絶対、外国語なんて身につく訳ないんです。カラオケをやるには対位法、ゴルフをやるには特殊相対論が分かってなければ絶対うまくなれません。

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なお、本記事は「英語がネイティブ・スピーカーのように話せる理論」を標榜しているものがすべてトンデモ学習法であることを主張するものではありません。あくまで、これまでの私の経験による大まかな近似です。また、「ダリー語における丁寧表現の身につけ方」といったものが(これは仮の例です。もし実際にそのような学習法があったとしても、それは偶然の一致です。)トンデモ学習法ではないことを保証するものでもないことをお断りします。
posted by 杉田伸樹 at 22:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 外国語練習いろいろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月06日

ネイティブ・スピーカー

一部の人にとってはネイティブ・スピーカーのように話したいというのは外国語を学習する際の結構大きな目標のようです。まあ、外国語を学ぶ目的は人それぞれですから文句をつける話でもありません。

ただ、この目標はきちんと定義されたものかについては、よくよく吟味しないと本当に目標たりえるのかは不明になります。

まず「ネイティブ・スピーカー」とは何か。生まれてこの方、その言語を使って生活している人が一応の定義でしょう。でも、学習の目標とするのだったらこれだけでは不十分です。話し方だけでも、地域的、個人的、シチュエーション的に違いがあるのは当然だからです。

「ネイティブ・スピーカーのように話す」と言っている内容が、もしかしたら隣のお兄ちゃんと他愛ない話ができる(でも、他の地域からきた人と専門的な話はできない)、と言った程度のことなのかもしれません。定義をあいまいにしたままの議論は詭弁の一番の特徴であると言えます。

どうせだったら、もっと具体的な目標を掲げたらどうでしょうか。「ガルシア=マルケスのように書き(セルバンテスでも良いですが)、ドン・フランシスコ(*)のようにしゃべり(アントニオ・バンデラスでも良いですが)、歌って踊ればシャキーラ!」となれる学習法があれば私は全財産賭けますけどね。

(*)マイアミより南にいるんだったらこの名前を知らなければもぐりです。
posted by 杉田伸樹 at 22:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 外国語練習いろいろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月05日

外国語の練習は五感を使って

外国語を修得するのは、考える訓練だけではありません。読む・聞く・話す・書くという人間の実際の肉体を使った行動が伴います。

だから、人間の感覚を総動員して練習することが効果的です。「五感を使って」というのはそういう意味です。鼻が外国語の修得にどのように役立つかは知りませんが(笑)。

正確なことは生理学や認知科学の知見を利用しないと分かりませんが、私の経験では、ものを覚える時は一つの感覚だけでなく、複数の感覚を利用した方が効果的ですし、飽きも少ないようです。

外国語の修得で「これさえやれば万能」と宣伝している方法は、悪く言えば詐欺、良く言っても誇大妄想であるのは、外国語の修得が人間の感覚すべてに関わるものであることを考えれば当然なのです。
posted by 杉田伸樹 at 21:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 外国語練習いろいろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする