2007年05月09日

reverse buildup

割合長い文章をスムーズに話すことは結構大変です。書かれた文章を読み上げるのだったらまだしも、テキストなしで覚えるのは簡単ではありません。でも、ある程度の長さの文章をよどみなくしゃべれるようになるのは、fluencyという観点から大事です。

この練習方法であまり知られていないが私が効果があると思っているものがあります。それがreverse buildupと呼ばれているものです。

どんなものかという実例は、例えば
http://fsi-language-courses.com/Spanish.aspx
にあるSpanish Basic Course, Volume 1, Unit 09, Tape 1の最初から1分ほど経過したあたりから始まるのを聞いてもらえればと思います。

最初のセリフは、
Pasa, adelante. Estás en tu casa. Siéntate.
次のセリフが、
Gracias. ¿Va a ser mi apartamento como éste?
となっています。

これを繰り返して覚えるのに、「最初から」ではなく、「最後から」部分的に作りあげていきます。あ、単語を逆さまに読むということじゃないですよ(笑)。

例えば、2回ずつ練習するとして、最初のセリフでは、
Siéntate.
Siéntate.
Estás en tu casa. Siéntate.
Estás en tu casa. Siéntate.
Pasa, adelante. Estás en tu casa. Siéntate.
Pasa, adelante. Estás en tu casa. Siéntate.
となります。

第2のセリフでは、
como éste?
como éste?
mi apartamento como éste?
mi apartamento como éste?
¿Va a ser mi apartamento como éste?
¿Va a ser mi apartamento como éste?
Gracias. ¿Va a ser mi apartamento como éste?
Gracias. ¿Va a ser mi apartamento como éste?
となります。

この方法は最初は奇異に感じられますが、やってみると結構面白く、また、効果もあるように感じられます。

正確なことは人間の記憶のメカニズムなどの研究成果が必要なのでしょうが、「後から聞いたことの方が良く覚えている」ということを活用しているのだと思われます。

ただ、この方法で練習するには上記のように録音した教材が必要で、そのようなものはあまり聞いたことがありません。この問題をどうするかが、この練習法の難しいところだと思われます。
posted by 杉田伸樹 at 00:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 外国語勉強法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月07日

文法

外国語の学習で文法は評判が悪いものと決まっているようです。文法なんか気にしないで話すことが大事よ、とかよく聞きませんか?

例えばスペイン語で、
Su amigo francés me dijo que viniera a verlo el día siguiente.
(彼のフランス人の友人(男一人)は私に、次の日に会いに来るように言った。)
というのは、ごくごく普通の文章で、おそらくスペイン語のネイティブ・スピーカーだったら小学生でも間違えずに言うでしょう。

ここで、amigo(男一人)がamigas(女複数)になったら上記の文章は、
Sus amigas francesas me dijeron que viniera a verlas el día siguiente.
と変わります。こうなることもスペイン語のネイティブ・スピーカーだったら小学生でも間違えないでしょう。

これは文法的に言えば、例えば名詞と形容詞の性数一致、主語に応じた動詞の活用、代名詞の性数一致という説明がされます。

問題は、こうした説明が分かるだけではだめで「実際に運用できないといけない」ことです。書くときにすらすらできるだけでなく、話す時にもリアルタイムで間違えずにできなければなりません。これを間違って良いというのは「言語事実に反する」ことをしていることになります。

話す時にこうしたことが間違いなくできるためには、文法的説明を思い浮かべていてはおそらく間に合わないでしょう。この意味では「文法なんか気にしないで」というのは当たっています。

でも、「文法を気にしている」と言うことが間違ったことを言わないという意味なら、大いに文法は気にするべきなのです。

「文法は気にしない」でも「間違わない」というのならそれなりの練習が必要なのです。
タグ:文法
posted by 杉田伸樹 at 23:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 外国語勉強法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする